小さな夜 どこにでもあるような奇跡
観てから書こう書こうと思いながらも早2年。
まぁ書きましょう。
なんかタイトルが往年の名曲っぽく、
文通相手と好きなアーティストのライブ行く!って盛り上がって、
大きな玉ねぎの下で玉葱汁で号泣するやつではないです。間違いなく。
あれは奇跡というか、約束ドタキャンなので。。。
かつて僕は本の虫でした、ブックウォームではない、ビブリオマニアだ(珍しく正論
中学時代は3年間で1000冊読んでいた、100冊くらいはラノベだったと思う。オーフェンはぐれ旅と美味しいコーヒーの入れ方シリーズは思春期で完結してくれなかったから未だに許さない、でも好き。
そんな僕が好きな作家がいくつかある
大崎善生とか、市川拓司とか、石田衣良とか、奥田英朗とか、江國香織とか、(あ、こいつブックオフであ行から見だして力つきる奴だ…)
そんな僕が、仙台市民として推したいのはWake Up, Girls! もそうだが…
伊坂幸太郎である。またもや"あ行"。
僕が伊坂幸太郎大好きと言うのは余りにおこがましい。
伊坂幸太郎が仙台を呼び、仙台が僕を呼び、僕が伊坂を…あれ?やはりおこがましい。
「アイネクライネナハトムジーク」を観た。
実写映画化したこの作品は、夭折した三浦春馬の主演作品であり、オール仙台ロケとして話題にもなった。
青春群像劇というか、まわりの小さなコミュニティの小さな奇跡が、暖かい幸せを呼ぶ。
そんな作品。
貶すように褒めるポイントとしては
観た後無性に寂しくなる(個人の感想です)
元カノにめっちゃメッセージしたくなる。
夜中にいきなりどこにいるの?ってLINEしたくなる(ぶっちゃけならない)
感情としては前向きな寂しさを覚えるって表したいと思う。
似たような感情を覚える作品は「ゴールデンタイム」、「とらドラ」、「そにアニ」、「just because」(友人談)、「月がきれい」(友人談)などが挙げられる。めっちゃ竹宮ゆゆこである。
「人は見た目が9割」という言葉がある。
間違ってはいないと思う。
少なくともこの世の中は。
見た目が悪いって概念は人によって違うけれど、少なくとも一般的な方向性は確かにあって、合致してない人は損している。
正しくは、合致している人だけが得をしている。
でもそんな人にも、こんな奇跡はあって良いはずだ。たとえ美男美女が演じてても。
こんな風に明日が来ることを願いたい。
何をしても中途半端だし、飽き性だし、変なこだわりあるし、シャイでむっつり、定期で保険貯金たんまりしてても普通預金はあまりない。
こんな男はモテない、雨男でも乾いている。
そんな僕でも
生きている事を素晴らしいと思いたい。
そう、思わせてくれるような観後感があった。
どこにでもある夜は
どこにでもない夜であって
貴方だけの、私だけの、そんな物語が
小さな小さな奇跡を伴い、笑顔になる。
明日もまた頑張ろうって思える。
当たり前を大切にしたい。
ただいまとスプーンに話しても、疲れた自分が映ったって、おかえりって言ってあげよう。
マルあげよう。
今日はカレーライスが食べたい。