きっと響かない

専門学校を出たくせに高等教育機関を出たかのように振る舞う元高専生のブログ。理系でコミュ障でオタクという役満な人生とは是如何に。

朔太郎が○○たかったこと

タイトルを考え、

記事の内容を考え、

どう組み立てて行こうか

考えたけど纏まらなかった。

 

ブログの書き出しとしては

人類史に残る最低な始まりである。

 

まぁ更新頻度を見て

ある程度はお察しではあったけども。

 

僕なりに書き留めたいと思う。

書くにあたって

もう一度映画版を見直した、

映画から入った僕は

原作にあまり熱を入れられず(読んだけど)、

ドラマは描写が辛すぎて

平静を保ちながら見れる気が起きなかった。

 

珍しく記事の題名の通り、書いていこう。

 

・朔太郎が知りたかったこと

この点は動機は単純だと思う、

なぜ自分の恋人がある日突然失踪し、

勢力のとても強い台風が襲ってきているという

自分の故郷に居るのか。

恋人を駆り立てるものは何か。

 

胸騒ぎの中で、

封印していたはずの記憶と向き合っていく。

単純に思い出すより、

当時の人間の肉声から

綴られる思い出によって、

鮮明に映し出されていく。

記憶を、傷痕を、想いを。

 

 

その記憶を越えたところで、

今の恋人と歩く未来を、

数奇な巡り合わせによって

過去から届いた元恋人のメッセージから、

紡ぎ出そうとしている。

 

僕にはこんな劇的な出会いこそないけど、

耐えられはしないと思う。

向き合う努力も勇気も放り出して、

体力を守ると思う。

だって当たり前の日々が

失われる辛さを知っているから。

 

動きがあることの怖さを知っているから。

素直に朔太郎ってすごい。

 

 

・朔太郎が伝えたかったこと

これは劇中では描写があまりにも少なく、

感じ取れるアイテムや

エピソードをセレクトするのは難しい。

 

大事なことは

一度も律子を否定しなかった事。

 

電話をかけておきながら

切ってしまったけれど、

隠されたテープの存在を

泣きながら告白する時も、

彼女を否定せず、比べずに受け止めた。

 

あの時空港で、

必死になって助けを、

赦しを乞うばかりだった少年が大人になって。

 

自分に向けて

助けを、赦しを

乞う女性に対して、

唯々共感して受け止めた。

 

亜紀のメッセージが

時を越えて届けた想いを、

朔太郎は受け止めている。

 

亜紀が好きだった、大好きだった。

世界を敵に回しても構わないほどに。

 

その事と本質は変わらない。

 

律子が好きなのだ。

亜紀の願った、届くはずだったメッセージの「幸せになってね」という願いじゃなく。

ただ自分が目にして向き合っている

彼女が好きなのだ。

 

だから朔太郎は律子を受け止めて、

もういいんだよと

子供を諭すように抱きしめた。

 

 

・朔太郎が描きたかったこと

 

以上で

大体のブログに書きたくなったことは終わり。伝わってはいないなぁと反省する。

 

この作品のプロット自体は、

とても簡素な展開で(一部を除き)

タイムリープとか都合主義ではなく、

治る鞘に収まっている。

 

白血病という平成1桁世代までの不治の病や、田舎の高校の同級生カップ

(しかもプラトニックだ!)とか、

交換日記だったり、世間は狭かったり。

 

ここまで来ると映画を見てる方も、

過去の自分と向き合う必要があるかもなんて

ありふれた描写が

(みんな白血病であるわけじゃないし、

病気の人がヒロイックである必要なんてない、むしろ救われるべきだと思うけれど)

こんなにも胸を打つのかと、

ただ思った。

 

やっぱり取り留めもない

ブログになってしまったじゃないか。

 

 

当たり前の日常を

大切に受け止める大人になりたい、

かたち(づくる思いやそこに)あるものを

尊重したい。

 

最後にまとめを投げてしまう自分を

助けて下さい。